――特徴は『フロントホイールインチアップ&流線形ボディ』
まずバガースタイルの基本というかデザインというのは、フロントホイールを極端に大きな、インチアップするっていうのがひとつ。後もうひとつは、まあストレッチタンクとか外観のボディを「流動的にする」っていうのかな。こうリアフェンダーを延長して長いテールにしてみたり、パニアケースをフェンダーに合わせて、横から見たら滑り台に見えるような感じのテール周りにしてみたり。っていうのが、まずは一般的なバガースタイルだと思います。
――『ロードグライドカスタム/FLTRX』『ストリートグライド/FLHX』向けカスタム
ジーラックスで制作したそのバガーの車両っていうのは「ロードグライドカスタム/FLTRX」という車種なんですけど、これと後「ストリートグライド/FLHX」っていう車種です。だいたいこの2台に絞られてきますね。まあたまにロードキングとか、もうちょっと小さいサイズなんですけど、基本的にはハーレーのツーリングモデルと呼ばれる一番大きいサイズのハーレーに施すカスタムが極端に多いかも知れないです。
――ローダウンのためハイスピードエアサスがお勧め
今回ジ―ラックスで作ったバガー車両のカスタム内容は、フロント30インチの「エクストリームマシン」というブランドのホイールを入れてあるんです。その他にもフロントフォークとリアショックをエアサスにしていて、手元のスイッチでプシュプシュとこう上がったり下がったりできるようにしてあるんです。実はこのエアサスの種類がたくさんありまして、まあ型落ちのモデルとか、金額を安く済ませるためには、うーん型落ちのものを使ってもいいんですけど、結構、コンプレッサーの容量とか馬力によって上がったり下がったりの速度が全然違うんですよ。実際に走っている時にちょっと段差があったりするじゃないですか。基本走ってるときって結構下げておくんですよ、かっこいいんで。でも段差があるときに、「このままじゃ擦るな」と思ったときに簡単にシュッて、走行中でも上げることができるんですけど、さっき言った古いエアサスだと上がるのに時間がかかるので、結局そういう煩わしさが出てしまうんですよね。だからうちではハイスピードエアサスというものを付けていますね。
――バガースタイルは『カスタムペイント』との相性も抜群
ボディのカラー、これも結構重要です。やっぱり単色というよりかはカスタムペイントを施したボディカラーっていうのが多いかも知れないです。これに関してはもう自社ではなくて、もうその専用のペインターさんに依頼をして。こういうデザインで、こういうイメージで、色で・・・というような打ち合わせをして今回は作ったんです。
その中でも「ラップ塗装」と呼ばれる塗装方法を採用しました。サランラップを使って塗装の表面に、傷じゃないけどサランラップをグシャグシャっとして、グシャとくっつけるとそういう模様ができるんですよね。そこから想像してラップ塗装っていう手法があるんですけど、今回はそれを使っています。
全体的に見て、インチアップしたホイール、ボディがそういった特殊なカラーリング、流動的なポージング、それとエアサス。まあ簡単に大まかに言うと、こんな感じがバガースタイルですね。
――バガースタイル製作には『輸入仕入れから技術力』を問われる
もともと作れるショップさんが少ないっていうのがあります。結局アメリカからの部品の供給、いわゆる仕入れ、部品の仕入れをまずできる業者さんが少ない。もちろん一般の方じゃなかなか手に入れられないものも、まあエアサスも含めてそうですが、あります。
あとは技術という面では、なかなかやはりそうですね。純正とは違って、純正で30インチなんて当然入れないんです。30インチのフロントホイールを履かせるためには、フロントフォークのレイク角を広げてあげたり、フレーム加工とか結構大掛かりな作業になってきます。そういう意味合いでは技術は、すごい重要なところですね、知識もないといけないです。作れるショップさんが少ない分そういう、製作というところに関しては任せてもらえれば、いい仕上がりのものが作れるんじゃないかなとは思っています。
――3つのプランをベースに『フルオリジナルカスタム』まで可能
基本的にまあ電話でもいいですし、お店に来てもらってもいいですけど、まずはそのイメージを最初は聞いてますね。後はプランを用意してるので、Aプラン、Bプラン、Cプランとそれによって金額であったり付けるパーツの量であったり、というのを簡単に分けたプランっていうのをご用意しています。結局やり始めると本当に、キリがないくらいカスタムはできてしまうので、ある程度のご予算と、あと仕上がりを一緒に相談させてもらって進めていくような感じになってきます。
――ベース車体はお客様のハーレーでも仕入れでも自由自在
もちろんカスタムのローンも受け付けています。お客様が乗ってるハーレーを持ってきてもらってそれをカスタムすることもできれば、ハーレーをこちらで、まあいわゆる仕入れをして、その仕入れしたハーレーをカスタムするというのももちろんできます。
だからバガーの製作という点にあたってあまり重たく、難しく考えてもらわなくても大丈夫です、遊びに来てもらえれば。電話でもいいですしね。